パンデミック・フルーとは?:鳥インフルエンザ
パンデミック・フルーとはいったいどういうことなのでしょうか?WHOの事務総長は「もはや新型インフルエンザが出現する可能性を議論する時期ではなく、時間の問題である」とコメントし、緊急に全世界で新型鳥インフルエンザH5N1型ウイルス対策を進める必要性を訴えています。
実は東アジアを中心として、世界中に感染拡大を続けつつある強毒型のH5N1型鳥インフルエンザウイルスが原因でパンデミックフルーが発生します。
鳥インフルエンザH5N1型とパンデミック
新型インフルエンザH5N1型ウイルスは、人類が初めて遭遇します。現在、世界中の誰ひとり免疫を持ちません。ゆえに新型鳥インフルエンザウイルスが出現した場合、ウイルスにさらされた人は必ず感染してしまい、重症化しやすいと言われます。
予防手段であるワクチン生成には半年もの時間がかかるとというのです。WHOで新型インフルエンザウイルスの種類が特定され、すぐにH5N1型ウイルスを基につくられたワクチン開発用のウイルスが各国関係機関に送られ、ワクチン製造に着手したとしても、6ヶ月もの時間がかかるそうです。パンデミック・フルーには到底間に合いません。
鳥インフルエンザウイルスの突然変異は、人の1千倍の確率で発生するそうです。インフルエンザウイルスの増殖スピードは、人間の細胞分裂スピードよりも圧倒的に速く、一個のH5N1型ウイルスが1日で100万個以上にもなるというのです。その為、現在鳥からヒトへしか感染していないと言われていますが、人からヒトへうつるようにいつ成るか解らない状況なのです。その結果、新型鳥インフルエンザウイルスH5N1型がパンデミック(世界的大流行)を起こすのです。
パンデミックの脅威
03年のSARS(重症急性呼吸器症候群)のパンデミックでは、中国から航空機で香港に渡った一人の感染者から、他の宿泊客に伝播し、感染した人々が航空機で移動し、たった数日間でベトナム、シンガポール、カナダなど世界中に広がった事が判明しています。
パンデミック・フルーでは新型インフルエンザが発生すれば、僅か一週間程度で世界中に拡大し、1ヵ月以内に世界同時に多数の患者が発生するパンデミック状態に陥るのです。
パンデミック・フルーに感染してしまった場合の対策は?
今後出現する可能性のある新型H5N1型鳥インフルエンザに対しても、タミフルは死亡を回避することが期待できる薬と言われています。
厚生労働省がWHOが発表した事前対策計画を参考に「新型インフルエンザ対策行動計画」を発表しています。これはパンデミック・フルーの危険度を、フェーズ1からフェーズ6まで6段階に設定し、それぞれの対策をまとめたものです。
パンデミック・フルーの段階
【フェーズ:1】
ヒトから、新しい亜型のインフルエンザは検出されていないが、ヒトに感染する可能性がある亜型のインフルエンザウイルスが、動物で検出されている。動物で検出されても、ヒトへの感染や発症のリスクは低いと考えられる。
【フェーズ:2】
ヒトから、新しい亜型のインフルエンザは検出されていないが、動物内で発生している亜型のインフルエンザウイルスが、ヒトに感染する可能性が高い。
【フェーズ:3】
新しい亜型のインフルエンザによる、動物からヒトへの感染が見られる。ヒトからヒトへの感染伝播はないが、非常にまれに、密接な接触者への感染が見られる。
【フェーズ:4】
ヒトからヒトへの感染は見られるが、ウイルスがヒトへ十分順応していないため、小さく限られた地域・集団内での感染にとどまっている。
【フェーズ:5】
より大きな地域・集団でのヒトからヒトへの感染が見られるが、感染の拡がりは依然として限られている。ウイルスが、よりヒト型へ近づきつつあることが認められるが、まだ完全にはヒト間の感染伝播は確立していない。パンデミック発生のリスクが高まる。
【フェーズ:6】
パンデミック・フルーが発生し世界中で感染伝播となる。