C型肝炎
C型肝炎とは、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染することで発症するウイルス性肝炎の一種です。現在でも薬害肝炎(やくがいかんえん)などでニュースに取り上げられています。薬害肝炎は血液凝固因子製剤(フィブリノゲン製剤、非加熱第IX因子製剤、非加熱第VIII因子製剤)の投与によるC型肝炎の感染被害のことをいいます。
この数年、C型肝炎に対する治療法の進歩が目覚しい。その一方で患者の高齢化が進み、個人個人の状況に合わせた治療の選択が望まれています。最新のインターフェロン療法を含め、増えた選択肢の中から、自分に合ったベストの治療法をどう選ぶかを専門医がやさしく解説しています。肝硬変、肝ガンの項目も最新情報を踏まえて充実させています。鉄制限食献立例、薬価など日々の療養に役立つ情報が満載です。
C型肝炎の症状
C型肝炎は自覚症状は比較的乏しく、発症初期に発熱や全身倦怠感、その後食欲不振や悪心・嘔吐などの症状が出てきます。慢性肝炎でも自覚症状は少なく、全身倦怠感、食欲不振、易疲労感などを認めることがある程度と言われています。
HCV抗体の検査を行い、抗体が陽性の場合、HCVRNAの検査を行うのが基本で、抗体が陽性でも、HCVRNAが陰性の場合は、慢性肝炎ではありません。急性肝炎の場合には発症前6ヶ月間に輸血、注射、手術、針刺し事故、覚醒剤注射などのC型肝炎感染の原因が有ったか否かを確認します。この病気の治療には抗ウイルス療法インターフェロンを投与し、急性肝炎では発症後6ヶ月以内に投与すれば効果はかなりあるようです。慢性肝炎では抗ウイルス療法の予後が良くない場合や、医師の判断によって、肝機能を改善するための投薬が行われる場合もあります。
C型肝炎の予防
針刺し事故では速やかに傷口を洗い流し、針刺し事故後に予防的にインターフェロンを投与することがあります。しかし急性肝炎発症率は1%程度と低いので必ずしも必要ではありません。
肝細胞の大部分が壊れてしまうまで痛みなどのはっきりした自覚症状が表われないために、肝臓は「沈黙の臓器」と言われています。
C型肝炎ウイルスを治療し長く闘うためには、健康的なバランスの取れた生活・食事・適度な運動・十分な睡眠を心がけることが必要です。高タンパク、低カロリー、高ビタミンのバランスのとれた食生活は勿論のこと、アルコールは控えめにして肝臓をいたわりながら酒を飲む事が必要になります。ストレスの解消や適度な運動と睡眠がC型肝炎の予防に繋がります。肝機能が悪い人は健康な人の2、3倍の量のビタミンが必要になります。
C型肝炎の原因
C型肝炎ウイルスは血液が主な感染経路で、かつては輸血による感染が多かくありましたが、先進国では検査体制が確立したため、現在では殆どありません。性行為や母子感染は稀で、現在は針刺し事故や覚醒剤注射の回し打ちなどがC型肝炎の感染経路の殆どを占めるようです。
輸血などにより感染したC型肝炎は、平均40日ほどの潜伏期間の後、急性肝炎を発症します。C型急性肝炎は症状が軽く、半数は自覚症状が出ないのが特徴です。しかし症状が軽い故に高確率で、ウイルスが十分に排除されず肝細胞内に居座ってしまいます。感染から20年近くたって慢性肝炎へと移行し、肝硬変・肝細胞癌へと進行する率が高いといわれています。