特定疾患:メニエール病
メニエール病の好発年齢は30-50歳で、女性に起こりやすい傾向があるとされています。今回加護亜依さんがこの病気にかかっていることを告白されています。お笑いコンビ・ハイヒールのモモコさんもだそうです。しかし女性だけではなく、歌手の久保田利伸さんや、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏など男性でも可能性はあります。厚生労働省の特定疾患に指定されている難病です。
特定疾患(とくていしっかん)は、いわゆる「難病」のうち、日本において難病対策推進のための調査研究の対象になっている疾患のことになります。パーキンソン病や副腎白質ジストロフィー、悪性関節リウマチ、ベーチェット病、魚鱗癬など聴いた事がある方も多いかもしれません。ただしメニエール病は内耳の病気で、生命に危険を及ぼすことはありません。病気が完成しないうちに、早期診断と治療を開始すればメニエール病の進行をくい止め、もしくは治癒させることが可能です。
メニエール病の症状
メニエール病はめまい、耳鳴り、難聴といった症状が主なものになります。症状が繰り返し起こればメニエール病としての診断は簡単ですが、初回発作時の診断は必ずしも容易で無い場合が多くなります。典型的なメニエール病のめまい症状は回転性の激しいめまいを引き起こします。じっとしていても自分の体やまわりの景色が回転するような感覚です。症状が軽い場合は回転している感じではなくふらつきとして自覚されます。
各症状を引き起こすメニエール病の発作は過労、睡眠不足、そしてストレスなどで起こりやすくなります。さらに、天候や気圧の変化にも影響を受けやすいようです。
吐きけなどを伴った20分以上も続く長い目眩が特徴です。「ブーン」というような低音の耳鳴りや低音域の難聴などもメニエール病の症状の典型例で、目眩と一緒に起こる場合があります。
耳鳴りや難聴を伴わないめまいや、1回だけの目眩の発作を「メニエール病」であると診断するには、内リンパ水腫の証明など慎重な診断が必要になります。
特定疾患のメニエール病
前庭型メニエール病では難聴や耳鳴りを伴わずにめまいだけを繰り返し、蝸牛型メニエール病ではめまいを伴わずに難聴と耳鳴りだけが反復するとされています。
「メニエール病」という病名の認知度は比較的高くなっており、内耳性のめまいや回転性めまいを何でも「メニエール病」と判断してしまう医師も少なからずいるようです。本来目眩の症状の発生原因は大きく分けて2種類が存在しています。内耳が中心の「末梢性」のめまいと、脳に原因がある「中枢性」の目眩です。
メニエール病は内耳の平衡感覚をつかさどる器官の疾患ですので、診察を受ける場合には耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。疫学的な調査では、この病気が遺伝することはないとされています。
メニエール病の治療
さて、メニエール病の原因は、内耳の膜迷路内にある内リンパの「むくみ」と考えられており、したがって「内リンパ水腫」とも呼ばれます。何故内リンパが増加するのかははっきりとは解明されていません。過剰産生、流通障害、吸収障害など様々な原因が考えられています。
治療について:症状が出た場合には安静にします。一般的な応急処置の薬として、抗めまい薬、吐き気止め、抗不安薬などが使用されます。比較的症状が軽い場合には内服治療で症状の改善を待つようになります。日常から過労や睡眠不足を避けて、なるべくストレスをためないような生活習慣をつけておく事が必要です。
再発の予防目的としては利尿薬をしばらく処方される場合があります。メニエール病の原因であるとされている内リンパ水腫を軽減します。末梢血流改善剤、ビタミン薬、循環改善薬、抗不安薬、自律神経調整薬、副腎皮質ホルモン薬などが治療に用いられる場合もあります。