大腸がん(癌)
大腸がんとは、大腸(盲腸、結腸、直腸)に発生する癌腫で、肛門管に現れるものを含める場合もあります。大腸は消化吸収された残りの腸内容物を溜め、水分を吸収しながら大便にする器官です。5年生存率は一番下に記載しています。
虫垂、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸を総合して結腸、さらに直腸肛門を含めた部分の総称となります。
大腸がんの症状
S状結腸と直腸が大腸がんのできやすい部位となり、大腸がんの早期ガンは2cm以下の小さなものが殆どになります。目立った症状がない事が特徴なので、症状から病変を予測する事が難しくなります。早期大腸癌であれば、健康診断や人間ドックで発見されることが多くなります。まったく症状が現れない場合も少なくないので注意が必要です。無症状の時期に発見することが重要となるのです。
早期であればほぼ100%近く完治します。逆に進行すると死亡率が高くなります。
大腸がんののあれこれ
大腸がんが進行するとガンの腫瘍が肥大し、腹部腫瘤(ふくぶしゅりゅう)と呼ばれる腹部のしこりや、大腸で出血することによる貧血、全身倦怠感が自覚されるようになります。右側結腸に癌が発生して場合には貧血、体重減少、腫瘤触知などの症状が現れます。
左側結腸に大腸がんが存在すると腹痛や便通異常、腹部膨満感などがあり、血便を伴ったりします。既に大腸がんが随分進行している状態となります。
大腸がんは遺伝的因子よりも環境的因子の比重が大きいとされます。食生活の急激な欧米化、とくに動物性脂肪や蛋白質の取り過ぎが原因ではないかといわれています。過去、野菜(食物繊維)や果物やを摂取し、動物性の肉類の摂取を減らすと大腸癌がんのリスクが低減するとされていましたが、最近の研究調査では否定的な結果となっています。
しかし5%前後の大腸がんは遺伝的素因で発症するとされています。家族の中に大腸がんにかかった人がいる、大腸ポリープになったことがある、長い間潰瘍性大腸炎にかかっているなどの場合には、毎年検査を受ける事が早期発見に繋がります。
大腸がんの治療
大腸癌に進行するリスクは年齢とともに増加し、多くの場合はは60歳から70歳代で発症することが多いようです。
大腸がんのステージ
0期 :がんが粘膜に留まるもの
Ⅰ期 :がんが大腸壁に留まるもの
Ⅱ期 :がんが大腸壁を越えているが隣接臓器におよんでいないもの
Ⅲ期 :がんが隣接臓器に浸潤しているか、リンパ節転移のあるもの
Ⅳ期 :腹膜、肝、肺などへの遠隔転移のあるもの
発見が遅れると肺や肝臓、リンパ節や腹膜といった外科的には切除困難な場所への転移が現れます。ここまで進行した場合には手術に加え放射線療法や化学療法が併用されます。
大腸がんは早期発見すれば、内視鏡的切除や外科療法で完治する事が可能です。少し進行しても手術可能な時期ならば肺や肝臓へ転移したとしても外科療法で完治が望めます。
大腸がんの生存率は下記の通りです。
5年生存率
デュークスA がんが大腸壁内に留まるもの 95%
デュークスB がんが大腸壁を貫くがリンパ節転移のないもの 80%
デュークスC リンパ節転移のあるもの 70%
デュークスD 腹膜、肝、肺などへの遠隔転移のあるもの 25%