ギラン・バレー症候群(大原麗子さん)
女優の大原麗子さんがギラン・バレー症候群でなくなっていたことが解りました。大原麗子さんは99年に、ギラン・バレー症候群を患い、女優業はセーブしながら闘病生活を送っていました。自宅の駐車場で転倒して、右の手首を骨折してしまったとの報道もありました。まだ62歳と若すぎますね。
ギラン・バレー症候群の症状
ギラン・バレー症候群は難病指定を受けている病気です。筋肉を動かす運動神経の障害で、急に手や足に力が入らなくなるといった症状を発症します。手足のしびれ感もしばしば伴うそうです。多くの患者は風邪をひいたり下痢をしたりなどの感染の後1週から2週間後に症状が見られ始めます。ギラン・バレー症候群の症状は一月以内にピークとなり、その後は改善していきます。症状の程度はさまざまですが、もっとも症状のひどい場合には脳神経の麻痺を合併し、顔面筋力の低下や眼球運動の障害、球麻痺症状を伴う場合もあるようです。頻脈・不整脈・高血圧・起立性低血圧などの自律神経系の異常をきたすことも。人口10万人あたり年間1~2人が発症する病気とされています。
症状は遅くとも1ヶ月以内にピークを迎えて、徐々に回復していき、長くとも6~12ヶ月で多くの患者がほぼ完全に治癒するとされています。しかし2割程度の患者は何らかの障害を残すとも言われており、ギランバレー症候群の経過中に亡くなられる方が約5%程度はいるようです。大原麗子さんもその中の一人となってしまいました。
ギラン・バレー症候群の原因
免疫系の病気とされているギラン・バレー症候群ですが、原因は完全に解明されていないのが実態です。サイトメガロウィルス説やカンピロバクター菌説などがあります。
病原体としては、細菌性腸炎の起因菌であるカンピロバクター・ジェジュニが約30%を占めています。またサイトメガロウイルス、マイコプラズマなどの病原体に対する抗体が末梢神経も攻撃してしまう自己免疫疾患なのです。
難病として特定疾患に指定されていることで解るように、多くのことは未だわかっていません。
患者は男性よりも女性が多く、50歳から70歳程度が好発年齢とされています。
治療方法:ギラン・バレー症候群
神経内科系の病気の中ではギラン・バレー症候群はく完治しやすい疾患とされています。
治療にはいくつかの方法があります。
1:パルス療法-以前行われていた治療法ですが、現在は殆ど行われていない。
2:血漿交換(プラズマエクスチェンジ)-体中の血漿を入れ替える治療法。拒否反応が出たり、機械を通すので血圧が急に下がり頭痛などの副作用が出ることも。
3:IVIG療法(免疫グロブリン静脈注射)-現在の所最先端の治療法。免疫グロブリンは、血液から採取した抗体を集めた血液製剤の一種。これを点滴として5日間程度続けます。IVIG療法では肝機能障害を4割程度の患者さんが起こすという研究もあるようです。
大原麗子さんも、なんども再発を繰り返していたようですが、あまり多くは語られていませんでした。日本の映画界としても非常に大きな存在を失ってしまいました。残念ですね。他にも女優の釈由美子さん、ミス・ユニバース2008日本代表の美馬寛子さん、俳優の安岡力也さん、サッカー日本代表の佐藤寿人さんなどもギラン・バレー症候群を発症されているようです。