胃潰瘍
胃潰瘍とは、胃から分泌される胃酸と、胃酸から胃壁を守る粘液の分泌とのバランスが崩れ、胃酸によって胃壁に穴が空き、痛みを感じたり、場合により出血などもを起こす病気です。胃潰瘍にかかっていても全く痛みを感じない場合もあり、気が付かないまま、潰瘍が悪化し胃に孔(あな)が空き「穿孔性潰瘍」になって、初めて激痛が起こり胃潰瘍に気づく場合が多いのです。
十二指腸壁も胃壁と似た構造でできており、十二指腸潰瘍も胃液と粘液とのバランス不均衡が生じて、十二指腸壁が冒されて起こります。十二指腸潰瘍と胃潰瘍は、年齢によって発症率が違い、若い人は、ストレスなどで胃酸やペプシンなどの消化液の働きの過剰が原因で十二指腸潰瘍を発症することが多く、年を重ねると胃潰瘍を発症することが多くなります。
1 消化性潰瘍に代表される上部消化管疾患の治療の変遷
2 胃粘膜傷害の発症メカニズムとその原因薬剤
3 胃・十二指腸潰瘍は感染症か ―Helicobacter pyloriについて
4 目で見る検査・診断のポイント
5 消化性潰瘍の薬物療法の基本
6 消化性潰瘍の再発防止はクリアできるか
7 最近増加傾向にある逆流性食道炎とは
8 慢性胃炎・NUDに対する治療方針
胃潰瘍の症状
胃潰瘍の症状は腹痛(上腹部痛)が代表的です。背部痛、食欲がない、体重減少、吐血、下血(大量出血の場合は泥状の黒色便、さらに大量に出血した場合には血性の便)、胸焼け、もたれなど多彩であり、検診の発達した日本では、偶然発見され全く症状のない場合も極めて多くなっています。
みぞおち辺りの腹痛
吐き気・嘔吐・食欲不振・体重減少
吐血
下血
背中の痛み
口臭・酸っぱいゲップ・胸やけ
胃潰瘍の予防と治療
胃潰瘍は、神経質、几帳面、ストレスをため込んでしまう、よく気がきく、悩みや責任を一人で抱え込むなどの性格の人がかかりやすい病気と言われています。
胃潰瘍の原因の7割以上がヘリコバクター・ピロリ菌によるもので、この場合には抗生物質を1~2週間服用して、ピロリ菌を除去すれば回復します。
食物を消化する胃液は胃粘膜を溶かすほどの強い成分が含まれます。その為、胃粘膜は消化されないように粘液を出しているのです。このバランスを崩さないようにする事が予防に繋がります。香辛料や高脂肪食、アルコール、煙草などは摂取しないようにしましょう。
胃潰瘍の原因
ストレスが原因で起こることが多く、胃液中の「塩酸」や「ペプシン」により胃を保護している粘膜が消化される現代社会の代表的な病気の1つです。
急性の強いストレスは急性胃潰瘍の原因の代表です。大量の飲酒やコーヒー、また強い香辛料など、胃を刺激するものを過剰摂取することも原因となります。