痛風
痛風とは高尿酸血症を原因とした関節炎を来す疾患のことです。痛風に似ている疾患としては、関節リウマチ・偽痛風・変形性関節症・蜂窩織炎・外反母趾・神経痛なあどが挙げられます。「風が吹くだけで足が痛む」や「お金持ちがかかるぜいたく病」などとも言われます。
日本では高度経済成長とともに食生活が変化しました。高たんぱく、高脂肪、高カロリーの食べ物が多くなり、野菜や米などの炭水化物が少ない食事になったのです。肥満や生活習慣病の患者が増えていき、高尿酸血症の患者も増加これに併せるかのように痛風も増加しました。
痛風の症状
痛風はある日突然なんの前触れもなく症状がおきます。朝起きたら突然痛みだしているケースが多いのです。痛みが次第に強くなり朝には耐え切れないほどの激痛がはしります。この状態が2-3日ほど続き、次第に痛みが和らいでいきます。大概2週間程度で痛みは完全に消える場合がおおいのです。
痛風で死ぬ事はありませんが、慢性になると関節炎(痛風症状)が体のあらゆるところで起こります。最悪、様々な臓器を傷つけ、特に腎臓の機能が低下している場合に痛風にかかって放置すると慢性腎炎になる場合があります。また、さらに悪くなると「腎不全」を発症することもあるようです。
痛風治療を行う場合「急性関節炎」になっている患部(結晶が溜まっている部分)の痛みを和らげることになります。湿布薬と痛み止めの薬を使用することもありますが、普通は非ステロイド抗炎症薬により治療を行います。
痛風の予防
一度痛風になってしまったら、完全な治療は望めないと言われています。大切なのは 「尿酸値を上げない」ことと「尿酸を排泄する」ことになります。
食事療法や最低必要な運動といった日々の努力の積み重ねが必要になります。毎日バランスの良い食事を取る事は最も重要です。水分をたくさん摂取すると、その水分に混じって尿酸も排泄されます。出来る限り塩分・糖分・炭酸が含まれないものを取るようにしましょう。
またストレスも痛風の原因とされますので、ストレスの解消や適度な運動は非常に重要かつ効果のある予防法といえるでしょう。
痛風の原因
痛風の原因には尿酸が大きく関わっています。尿酸は元々体の中に存在しています。しかし食生活の乱れやストレスが原因で尿酸値が上がってしまうのです。アルコール、特にビールの飲みすぎは痛風の原因といわれています。プリン体を増加させるうえ、尿酸の排泄量を低下させ、結果的には尿酸値を上げる原因になります。以前は贅沢病と言われていたほどですが、現在は誰にでも起こりうるのです。患者の2割は家族に痛風の人がいることから、遺伝的な要因もあると考えられています。
「尿酸」は体内細胞の老廃物で、主として「プリンヌクレオチド」という物質で出来ています。「プリンヌクレオチド」は略して「プリン体」と呼ばれています。通常は体内で分解され老廃物となります。しかし 「尿酸」が異常に増えて「高尿酸血症」と呼ばれる状態になると、
「高尿酸血症」の目安として尿酸値の基準値が、平均的に男性は4~7mg/dl、女性は3~5mg/dlが正常値となります。7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断され、痛風になる確率が高まってきます。