盲腸(虫垂炎)
盲腸とは虫垂炎のことで、何らかの原因で虫垂が閉塞し、内部で細菌が増殖して感染を起こした状態のことです。虫垂炎(盲腸)の発生ピークは、十代終わりから二十代前半までとなります。年齢を重ねると少なくなりますが、成人や老人を通じて普通に見られる病気です。
第一段階:カタル性虫垂炎は軽度な炎症で、虫垂が少し腫れて充血している状態。
第二段階:化膿性(蜂窩織炎症)虫垂炎は炎症が少し進み、虫垂の内部あるいは表面に膿を認める状態。
第三段階:壊疸性虫垂炎はさらに炎症が進んで、虫垂の壁が腐ったり(壊死)破れたり(穿孔)している状態。
以前は虫垂炎(盲腸)で多くの人が亡くなっていました。16世紀に原因が隣にある盲腸の炎症と間違えて捉えられた事があり虫垂炎のことを盲腸と呼ぶのです。
盲腸の症状
盲腸には慢性盲腸(虫垂炎)と急性盲腸(虫垂炎)があります。急性盲腸の症状のほうが痛みが激しくすぐ対処しないとなりません。急性盲腸を放っておくと24-36時間経って穴があいてしまいます。急性虫垂炎の診断は、最終的にはおなかを開けてつまみ出した虫垂がはれているかどうかで決まります。
痛みが関連痛である心窩部痛の時点では特に診断せず、痛みが下腹部に移動したり、治らなければ再受診という形にし、下腹部の鈍痛であったら抗菌薬で保存的に治療する。腹膜刺激症状(腹膜炎)まで出現したら手術を行うという方針が立てられるようです。
盲腸の治療
炎症が軽度ならば抗菌薬の投与により完治することが殆どです。もしくは手術が出来ない場合、強力な抗生物質を投与し、炎症を緩和させます。一般的に「ちらす」などと呼ばれる処置となります。
症状が強い場合など穿孔が疑われる場合には原則として手術をします。また炎症所見が強い場合も同様tなります。さらに糞石がある場合はこれを取り除かないと症状改善が期待されない為に、手術のほうがよいとされます。
妊婦の盲腸の場合には重症度の判断がしづらく、万が一穿孔した場合には、悪影響が胎児へ及ぶ恐れがあるために、また乳幼児では進行が急速に進む為にこちらも手術による治療が行われます。
虫垂炎の手術は右下腹部に数cmの切開を入れ、虫垂を引っ張り出して切除します。最近では腹腔鏡手術の発達で、盲腸の手術も腹腔鏡下に行われます。下腹部に1cm前後の切開を数カ所おいて、穴からカメラや器械を入れ、画面を見ながら切除します。これにより、入院期間は短くなる傾向にあります。
盲腸の原因
虫垂炎は固まった便(虫垂糞石)や異物が虫垂に詰まって引き起こされる場合もありますが、多くの場合は原因は良くわかっていません。暴飲暴食や過労、風邪といった事が原因でなることが多いといわれています。便が固まって石のようになってしまう糞石など異物による刺激や、虫垂の中がつぶれてしまったりすることなども原因とされています。
治療が遅れて第三段階まで進むと、腹膜炎を起こして生命の危機に陥る場合も出てきます。