リウマチ
リウマチとは筋・骨・関節の疾患で、広い意味の膠原病に含まれます。リウマチ熱は溶連菌感染により発熱、関節痛を来す子供の病気です。一般的にリウマチ=関節リウマチで、全身の炎症性疾患ですが、関節炎が主な症状で女性に多いとされる病気です。治癒可能な疾患ではなく、高齢者になるほど多いのです。はっきりとした原因が不明なので、残念ながらまだ根本的治療法はありません。
患者の一部は1-2年して関節痛も無くなり、治癒したよう難状態(寛解〈かんかい〉)となる例もあります。しかしリウマチ患者の多くは症状を繰り返しながら次第に関節変形などが進行します。
血管炎を生じ、関節外症状を引き起こすリウマチは悪性関節リウマチと呼ばれ、皮膚潰瘍、指趾壊疽、皮膚や臓器梗塞を起こす場合があり、これは厚生労働省の特定疾患に認定されており、頻度はリウマチの1%以下とされます。
リウマチの初期症状
リウマチは全身にわたる様々な症状があります。初期症状は関節の痛みと腫脹がみられます。
・朝のこわばりが1時間以上続く:関節リウマチの特徴で、手足を動かしていると自然にとれてきますが、関節リウマチの症状が重い時は時間が長くなる。
・手足の関節(指の第二関節、指の付け根、手首の関節)の腫れが現れる:関節リウマチの関節炎は、関節を包んでいる膜である滑膜が炎症を起こした滑膜炎というもので、手足の関節に対称的に多くみられます。始めは片側だけでもいずれ両側に出てくるのです。
・皮下結節ができる(肘、膝などの皮膚の下に痛みのないしこりができる)
・進行すると関節が破壊されて変形する。滑膜炎が長く続いたり、悪化すると、そこに破骨細胞などが現れて、関節付近の軟骨や骨を破壊。
・その他として身体中を走る痛み、倦怠感、疲れ、食欲不振、貧血などといった初期症状が現れる場合も有り。
・上記の腫れと痛みのある箇所が3か所以上ある場合には、ほぼ確実にリウマチの症状なので、医師の診断を早めに受けるようにしましょう。
リウマチの全身症状
またリウマチが重症化すると、全身に間接以外の症状が発症します。
リウマチ肺:肺に間質性肺炎や細気管支炎などの疾患を併発する場合があり、胸部CT検査で検査するとリウマチの半分以上の患者に間質性肺炎が発生しています。空咳や息切れなどの症状が現れた場合は治療しなければなりません。間質性肺炎はリウマトレックスという抗リウマチ薬の副作用が原因となる場合がありますので、年に一回は胸部X線検査を受けたほうが良いでしょう。
リウマチ結節:関節リウマチの診断基準でもある症状で、肘によくみられますが、肺など全身に出現する場合もあります。肘や手首にできるものは硬いゴム状で触れます。リウマチの活動が低下すると消失する場合があります。
ウマチ性血管炎:関節外症状は血管炎という疾患を合併したために起こります。上記のほかに、胸膜(きょうまく)に血管炎が起きると胸膜炎になり、胸水がたまります。皮膚に起きると赤や紫の発疹が出ることがあります。眼や腎に起きることもあります。上記のような血管炎を合併した場合は、「悪性関節リウマチ」と呼ばれます。
リウマチの治療と原因
リウマチは発症して数カ月以内の早期から抗リウマチ薬を用います。非ステロイド系抗炎症薬かステロイド薬を使い、関節痛を抑える場合もあります。
抗リウマチ薬は免疫異常を抑制して関節炎を治療する薬です。関節痛時に内服しても痛みを取るわけでは有りません。常に服用することで効果が現れ、関節痛が治癒していくことになります。メトトレキサート(リウマトレックス)は内服する抗リウマチ薬の中でもっとも効果があるといわれ、世界中で広く使用されます。関節破壊の予防効果もあると言われています。しかし口内炎、消化器症状、肝機能障害、間質性肺炎などの副作用があるとされています。
ステロイド薬は抗炎症薬です。関節破壊を抑制する働きも若干ふくまれます。関節痛や腫れに劇的に効果を表すことがあり、リウマチ治療に使うばあいは少量でで副作用は殆ど無いといえます。しかし、長期間内服したときは骨粗鬆症や耐糖能異常になることがあります。
非ステロイド系抗炎症薬は炎症を抑える薬になりますが、解熱作用や鎮痛作用もあります。この薬は胃潰瘍や腎機能障害、むくみといったような副作用を引き起こす場合もあり、注意が必要です。
上記のような薬物療法、手術療法がありますが、関節炎の軽減や関節変形の予防のためにはリハビリテーションも重要です。