甲状腺
甲状腺関連の病気と症状について。甲状腺とは頚部前面(のどもと)に位置する内分泌器官で、人体のエネルギー代謝や循環、内分泌機能、生殖などを調節する甲状腺ホルモン、カルシトニンなどのホルモンを分泌しています。ホルモンの異常による病気は、全身に様々な辛い症状が現れ、どこが悪いのか判らず 「いつも調子が悪い状態」になります。
甲状腺の病気には大きく分けて二つあり、腫瘍ができるのがひとつ目。腫瘍は良性のものと悪性のものがあります。二つ目は甲状腺の働き(機能)の異常となります。種類は様々で甲状腺ホルモンが過剰なのか少ないのかだけでなく、病因によって治療法が異なります。
甲状腺の症状
甲状腺機能亢進症は自覚症状として、イライラする、発汗、動悸、微熱、体重減少、頻脈、手指のふるえ、疲労感などの症状があります。
甲状腺ホルモンは全身のエネルギー利用を促すホルモンで、エネルギー需要に応じて甲状腺から分泌されます。
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンが不足しておこる疾患。甲状腺機能低下症は、甲状腺を攻撃・破壊する異常物質(抗甲状腺抗体)が体内に出来ることで発症します。甲状腺機能低下症を慢性甲状腺炎(別名「橋本氏病」)と呼んでいます。橋本氏病は女性に多く、男性の約10倍と言われています。遺伝的な傾向もあります。軽症や中等症では見落とされやすい病気です.単なる「高コレステロール症」「脂肪肝」「更年期障害」「加齢現象」「老人性痴呆症」などと間違われて治療されていることが少なくないようです。完治は難しいのですが、治療は可能な病気です。
甲状腺の疾患
甲状腺機能亢進症は代謝内分泌疾患の一つで、甲状腺ホルモンの分泌量(活性)が過剰になる疾患のことです。20~30代の女性に多く、大半はバセドウ病とよばれています。理解力や集中力の低下、精神不安定、不眠などの神経症状や、暑さに弱くなる、少し動いただけで息切れがしたりといった症状も見られます。
o バセドウ病:甲状腺自己抗体によって甲状腺が瀰漫性に腫大する病気で、自己免疫疾患(V型アレルギー)の一種。
o 胞状奇胎:染色体異常により異常増殖を認める病的な妊卵のこと。
o 機能性腺腫
o 下垂体腺腫
* 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンの分泌量(活性)が不十分となる疾患です。
o クレチン症:先天性、あるいは幼少時発症の甲状腺機能低下症は発達上の障害が大きな問題となるため特にクレチン症と呼ばれます。
o 橋本病:慢性甲状腺炎はこの病気を発見した九州大学の橋本策先生の名を取って、別名橋本病とも言われます。
* 腫瘍
o 甲状腺腫:甲状腺の一部、もしくは全体が腫れ大きくなる疾患です。
o 甲状腺腺腫
o 甲状腺癌:甲状腺に生ずる悪性腫瘍のうち上皮由来のもので、甲状腺腫のうちの結節性甲状腺腫の一つとなります。
* 甲状腺炎
o 急性化膿性甲状腺炎
o 亜急性甲状腺炎
o 慢性甲状腺炎(橋本病):甲状腺の病気の中で、結節性甲状腺腫に次いで多い。
甲状腺の原因
甲状腺関連の疾患・病気に何故かかるのかについては、今のところ判明していないものの方が多いようです。原因不明の病気です。しかし適切に治療を受ければ、健康な人と全く同じように運動、妊娠、授乳、仕事などが出来るようになります。