緑内障
緑内障は痛みや充血といった症状が全くなしに進行し、視野が欠けてきて気づくことが多い病気です。目の中の房水(目に栄養を運ぶ液体)が排水されにくかったり、排水されない状態になり眼球中の圧力(眼圧)が高くなります。
すると目から脳へとデータを送る視神経が、損傷し、次第に視野が狭くなっていきます。治療をしないと失明の危険性もある疾患です。眼圧が正常値でも視神経が損傷を受けて視野が欠けていく場合もあります。放置していると少しずつ進行し、最悪の場合は失明に至る病気です。日本の患者は200万人とも言われており、40才以上の場合、30人に1人が緑内障と言われています。
緑内障の症状
緑内障にはいくつかの種類があります。
正常眼圧緑内障:近年増加傾向にあり、日本人には多くみられる慢性の症状ですので注意が必要です。正常な眼圧でも、視神経が損傷を受けて緑内障が進行します。自覚症状がない事が多く、発見時には症状が進行している場合が多々あります。
開放隅角緑内障(慢性の緑内障):房水の出口が開いていても、先の排水がうまく行かず、房水が流れなくなり眼圧が慢性的に高い状態になります。長期間をかけて進行していきます。
閉塞隅角緑内障(急性の緑内障):目が激しく急激に痛みます。嘔吐、腹痛、頭痛といった症状と共に発症します。房水の出口が塞がれ、眼圧が急激に高くなることにより、治療が遅れると失明のリスクがあります。
頭痛
目の疲れ
視野が欠けていく
目の痛み(急性緑内障)
眼球が重く感じる
電灯の周りに虹のような輪がみえる(虹視症)
上記の症状や眼精疲労、視力低下、視野が狭くなるといった目の変化に自分で気が付いた場合には、眼科で診察を受けましょう。人間は普段、両目を使って物を見ており、片目だけの視野変化には気づき辛いので注意が必要です。
緑内障の予防
緑内障治療の最初のキーポイントは、早期発見ですが、最初に申し上げたとおり自覚出来る初期症状は少ないのが現実です。ですので、40歳を過ぎたらできるだけ眼底検査を受けるようにしましょう。
・眼底検査:眼科医が検眼鏡を用いて、視神経の集まる場所を観察します。
・眼圧検査:眼球の圧力を測定するため、目に空気や器具をあてる検査です。正常な眼圧レベルは10mmHg ~21mmHgとされています。
緑内障の原因と治療
一般的に眼圧の異常が原因で起こります。近視の程度が高いほど、緑内障になるリスクが高いといわれています。低血圧であったり、頭痛持ちや冷え性の方は、体内の血流が悪い場合が多く、血流の悪さが、視神経にダメージを与える要因でもあるようです。
現在では治療法の進歩により、早期に発見し適切な治療を続ければ、高い確率で、視覚障害の進行を防ぐことができるようになっています。
急性緑内障の治療は、手術がまず考えられます。患者の大多数は慢性緑内障ですが、視野異常が進行していない状況では、投薬治療から始められます。大別して6種の緑内障治療薬があります。これらは、視野異常の重症度、緑内障のタイプ、眼圧の高さなどにあわせて処方されます。
上記の投薬治療で視野異常の進行が止まらない場合、手術治療やレーザー治療が行われます。 レーザー治療はレーザー光を当て房水の産生機能を抑えたり、隅角から房水が流れ易くします。また、治癒までには定期的に視野検査を受ける必要があり、常に視野異常が進行していないかどうか確認していく必要があります。