椎間板ヘルニア
ヘルニアとは体内の臓器などが、本来あるべき部位から脱出した状態を指しています。体腔内の裂隙に迷入したものを内ヘルニア、体腔外に逸脱したものは外ヘルニアと呼ばれます。 繊維輪(周辺の硬い部分)に亀裂が生じ、髄核(中心部分)が繊維輪を破って飛び出し(膨れて)しまう事を椎間板ヘルニアと言います。手術例の5-10%で再発するとされています。
またヘルニアは発症部位がまちまちで、危険なものから、本人も気づかない無自覚症状まで、その症状や危険度には大きく隔たりがあります。
椎間板ヘルニアの症状
飛び出した(膨れた)椎間板が神経などを圧迫する事により、激しい痛みや痺れなどの症状を引き起こします。辛い腰痛症状を引き起こす原因と考えられる腰椎椎間板ヘルニアですが、坐骨神経痛や腰痛症状を訴える痛みは無くても、腰痛の原因として考えられている椎間板ヘルニアを患っている人が、多く存在している事を表しています。「椎間板ヘルニア」は、背骨にある椎間板が逸脱して問題を起こしているのです。背骨には24個の骨があり、それぞれに椎間板が挟まっていて、どの椎間板からでもヘルニアになる可能性があります。
腰椎椎間板ヘルニアの場合、症状は片側の下肢痛が多いようです。巨大なヘルニアの場合、両側で症状が出現することも有るとのこと。下肢痛は、当該椎間板ヘルニアによる神経根圧迫により生じる場合が多いようです。無症状の椎間板ヘルニアもあり、椎間板ヘルニアは、症状によって治療法が決まります。存在していること自体がすぐに治療に結びつくものではないのです。椎間板ヘルニアの治療は、原則的には保存療法で、鎮痛剤、牽引や温熱療法などが含まれます。更に、神経ブロック療法を適応することもあります。椎間板系の症状には予防法はありません。二次的予防法として、背骨の支持筋を鍛えることにより、背骨、椎間板を保護することが大切となります。逆に言えば椎間板系の疾患は、骨格が原因であるため、筋肉や靭帯などのような運動によって鍛えることが出来ないのです。
ヘルニアの種類
横隔膜ヘルニアは、肺の下に位置し、胸と腹を区切る大事な膜である横隔膜がいくつかの孔が開いていてそこからヘルニアを起こしやすい部分です。横隔膜は上下することによって呼吸することが出来るという、とても大事なものです。しかし、完全に区切られているわけではありません。横隔膜ヘルニアでは、外傷性に起因とするものと、そうでない非外傷性のもの(先天性を含む)が有ります。
外傷性横隔膜ヘルニアは、事故やケガ、打撲などがその原因となりえます。どこまでが外傷性横隔膜ヘルニアの症状なのか線引きが難しく、主な症状としては呼吸困難、ショック症状、吐き気または嘔吐(おうと)などが見られます。
ボックダレック孔ヘルニアの場合、その症状は横隔膜の動きを邪魔され、呼吸困難に陥ることが挙げられます。脱出した臓器によって肺が圧迫されているため、肺の生育不良や疾患を伴っていることもあります。
鼠径ヘルニアとは足の付け根・臍(おへそ)から、腸などの臓器が脱出したものをそれぞれ鼠径ヘルニア、臍ヘルニアと呼びます。脱出部分が違いますが、両方ともおなかを覆う膜の弱いところから飛び出すので症状は同じとなります。
椎間板ヘルニアの原因
脳ヘルニアは脳の内圧が上昇し、首の付け根の穴から脳がはみ出てきて、脳根幹部を圧迫している状態を呼びます。これが鼠径ヘルニアであれば。股の部分から腹筋の圧力で臓器がはみ出てきた状態と、まったく違う症状・危険度なのです。
珍しいものではなく、誰の身にでも起きるものといわれています。運動不足で、しかも歪んだ姿勢を日常的に行うことに慣れてしまった現代人は、椎間板ヘルニアや鼠径ヘルニアなど、筋力の衰えを原因となしたヘルニアが近年増加しています。
ヘルニアになる原因は大きく分けると先天性、後天性に分かれます。また後天性のものは内的要因と外的要因に分けられるので原因は大きく3つとなります。先天性、つまり生まれついてのヘルニア、自然に治癒することがあります。