性病
性病や性感染症とは性行為で伝播するすべての感染症を指し、現在三十種以上の原因微生物があるといわれています。クラミジア、淋病、ヘルペスウイルス、パピローマウイルスなどが主流です。
性病の発生件数では、性器クラミジア感染症が最多、次いで淋菌感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローム、膣トリコモナス症などと続いています。特に最近では、トリコモナス症、淋菌感染症が増加傾向にあるようです。
性病の症状
性病は種類によって症状が異なります。
HIV感染症:発熱、リンパ節腫脹、咽頭炎、発疹、筋肉痛・関節痛などがみられ、さらに下痢、頭痛、吐き気、嘔吐、肝脾腫、体重減少、口腔白苔、神経症状が認められます。
クラミジア:女性の場合 痛みの伴う急性期を除くと多くの例で症状は余りありません。男性の場合、尿道炎が大部分を占めます。
梅毒:感染三週間後に局所に初期硬結が生じ、硬性下疳と呼ばれる潰瘍になります。硬性下疳は周辺が隆起し、全体に軟骨のような硬さになります。3ヶ月後には梅毒性バラ疹、丘疹、が全身に現れます。
ケジラミ:症状は寄生部位のかゆみとなります。主に陰毛に寄生し、肛門周囲、胸毛、わき毛、大腿部の短毛、まゆ毛、ひげ、まつげにも寄生することもあります。 女性、幼児では頭髪に寄生する場合もあるようです。
トリコモナス:悪臭のある黄色いおりもの、泡の混じったおりものが増量し、外陰部に強い痒みを伴うという症状が現れます。外陰部がただれたり、膣壁に出血が見られたりします。膜が赤く腫れ発疹ができていたりするので、性交渉時に膣の痛みや出血を起こすばあいがあります。
コンジローム:ほとんど自覚症状がありませんが、性器や肛門の周りに鶏冠状のイボが多数できます。
性病の予防
自己管理の徹底が第一となります。性病・性感染症に関する知識の普及、啓発、予防対策、早期検査および治療の普及が必要なのです。性交渉の後で放尿したり陰部をよく洗ったりしても性病・性感染症の予防にはなりません。
コンドームの使用が最も有効です。
淋病は顕微鏡検査、クラミジアは抗原検出法、梅毒は梅毒血清反応、HIVは抗体検出とPCR、ヘルペス、シラミ、尖圭コンジロームは視診、カンジダは顕微鏡検査、培養検査で、診断は行われています。
性病の原因
性病が恐ろしいのは、自分一人で予防をしても、相手が感染している場合は移される可能性があるという部分です。性病や性感染症の多くは早期発見と早期治療によってきちんと治すことができます。
現在では性交以外の性行為による感染が増加し、これが性器外感染を増やしているようです。基本的には性的接触もしくは血液感染などが主経路となります。日常生活上では、接触が少ない経路なので性病の感染力が高いとはいえません。感染部位は、性器内部や周辺、咽喉の粘膜などとなります。