胆石
胆石とは肝臓から分泌される、胆汁成分が凝固して臓器に溜まる疾患です。胆嚢炎等は、殆どの場合胆石が原因とされまています。
胆石はそれが出来る場所によって呼び名が変わります。胆管に出来る物は胆管結石、胆嚢に出来る物は胆嚢結石、肝臓に出来る物は肝内胆石となります。 成分によっても種類がわかれ、色も形も多様です。
胆石の症状
胆石の症状は、少し重い感じがするだけの場合から、みぞおちから右肋骨下、右の背中にかけての鈍い痛みや、脂汗を流し我慢出来ない腹全体の痛み(胆石疝痛といいます)など様々です。症状は人それぞれに異なります。痛みは長時間続くことはないので、一般的な腹痛と勘違いされることが多いです。しかし腹部などの痛みは脂肪の多い食事の食後に発作的に痛みを起こすケースが多いようです。
胆石が胆嚢の出口につまった場合(これは胆石嵌頓と呼ばれます)には、強い痛みと急性胆嚢炎、黄疸などを併発し、緊急手術や胆嚢ドレナージといった外科的処置が必要な場合がでてきます。
せん痛発作といわれる、さし込むような激しい腹痛は特徴的な症状です。上腹部のほかに、右肩や右腕、背中などに痛みが起こる事があり、放散痛と呼ばれます。内臓の痛みの刺激が脊髄にある知覚神経に影響を与えるので現れる症状です。
ですので腹痛とともに右肩への放散通がある場合には、胆石である可能性が高いので早めに病院で診断を受けるようにしましょう。
膵管(膵臓〔すいぞう〕と総胆管を結ぶ管)との合流部を防ぐと、膵臓の炎症(膵炎)を起こすこともあります。合併症には、細菌性胆管炎や肝膿症(肝臓に感染による膿がたまった状態)などがあります。細菌性胆管炎になると細菌が血流によって全身に広がり、敗血症などになる危険性が高くなります。
胆石の治療
胆石溶解療法・対外衝撃波胆石破砕療法・手術などが胆石の治療の際に取られます。手術では短期間で胆石を確実に消し去ることが出来ます。確実に胆石を消し去るのが、手術による治療です。しかしながら数日間は入院が必要とされます。
胆石溶解療法は、直径10mm以下の胆石で軽症である場合に薬によって胆石を溶かしてしまう治療方です。入院は必要ありませんが、完治するまでに半年程度かかります。また時間を置くと再発する可能性があります。
大きな胆のう胆石で症状が中等度の場合は対外衝撃波胆石破砕療法は、超音波・レーザーなどで胆石を壊してしまう治療です。胆石の数が少ないときにおこなえる治療方法です。手術をせずにすむので苦痛が少ないという長所がある半面、適応範囲が狭いことと、胆のうを残しているために再発が多いことが最大の難点です。胆石溶解療法と同じく、再発可能性があります。
無症状胆石や胆石発作がしばらく起こってない方は、病気のことを忘れがちになります。本人が気づかないうちに大きくなっていたり、数が増加している場合がありますので、定期的な検診をお勧めします。
胆石の原因と予防
胆石を予防するには食物のカロリー、脂肪量を制限する事が必要となります。コレステロールの取り過ぎは胆石の原因となりますし、豚肉、牛肉、サバ、うなぎ、マグロ、卵黄、ソーセージ、天ぷら、からあげ、マーガリン、マヨネーズ、フレンチドレッシング、落花生など脂肪の多い食物は胆嚢を収縮させ、痛みの原因になりますのでなるべく避けた方がよいでしょう。アルコールも胃液分泌促進、過食の原因になり、胆嚢を収縮させ、痛みの原因になります。
過食を避けるためにも、ゆっくりとよく噛んで食べる事が予防にも繋がります。ストレスを回避して、適度な運動とバランスの取れた食生活など、規則正しい生活を心がけることも大切です。