バセドー病
バセドー病とは甲状腺自己抗体によって甲状腺が瀰漫性に腫大する病気のこと。発見者のカール・フォン・バセドウにちなんでバセドー氏病と呼ばれています。この病気は、甲状腺臓器の特異性な自己免疫疾患のひとつで、千人中5人程度いると言われています。男性患者より女性患者が5倍ほど多いのも特徴としてあげられます。20~30歳代の若い女性に多いとされています。歌手の絢香さんがバセドー病を告白して注目が集まっています。実は夏目雅子さんも白血病以前にバセドウ氏病であったそうです。
バセドー病の症状
バセドー病は甲状腺腫大、眼球突出、頻脈が三つの特徴的な症状が現れます。顔つきや目つきがきつくなったり、眼が出てくる眼球突出はバセドウ病の代表的な症状とされています。眼球突出をきたす割合は30%程度となるようです。
バセドー病では新陳代謝が活発になるため常にジョギングしているように脈拍が速く、汗が多く、暑がりで疲れやすくなり、微熱があるといった症状が現れます。動悸、頻脈、心房細動、心不全、むくみ、息切れなどといった状態です。イライラ感がつのり、落ち着かなかったり、集中力が低下し、さらに不眠などの症状も出る場合があります。
甲状腺腫とは、甲状腺が腫れて大きくなることで、甲状腺の腫れは首が太くなってきて気付くことが多いようです。
バセドー病の予防
バセドウ病に特徴的な眼球の突出は、バセドウ病の3割の人に出て、特に喫煙している方に多く禁煙することが重要です。この眼球突出は、薬で甲状腺ホルモンをコントロールしても元には戻りません。
甲状腺ホルモンの分泌が正常になったら、3~6カ月かけて、少しずつ薬の量を減らしていきます。こうして甲状腺ホルモンの分泌が正常化して、薬の服用量も必要最少量が1~2年続いたら、服用を中止するかどうか検討されることになります。
十分な睡眠をとって生活リズムを規則正しくし、体の疲れや精神的なストレスをため込まないようにすることが、バセドー氏病の予防や進行を防ぎます。特に喫煙はバセドウ病発症のリスクを高め、治療を長引かせ、再発率を高めます。
バセドー病の原因と治療
体質の変化により、自分の甲状線を異物とみなして、甲状腺の細胞の表面にあるTSHレセプターに対する自己抗体が産生されます。このTRAb が甲状腺のTSHレセプターにくっつくと、常に甲状腺を刺激する為に、甲状腺ホルモンを作り続けるバセドウ病になると考えられています。
抗甲状腺剤を服用することから初めて、個人差や病気の状態など経過を見て治療法が決定されます。甲状腺ホルモン量が正常になれば、健康な人と変わらない生活が可能な病気です。バセドウ病の治療方法には、抗甲状腺剤の内服、手術(甲状腺亜全摘術)、アイソトープ治療(放射性ヨード内服)の3つの治療法があり、病気の程度や生活内容より治療の選択が異なります。治療効果が現れればバセドー病の症状はほぼ解消され、日常生活では健康な人とほぼ同じように何でも出来るようになり、制限等はなくなります。絢香さんもバセドー病から早く復帰してもらいたいものですね。