低血圧
低血圧とは一般的に最高血圧が100mmHg以下の場合を呼びます。ただし単純に血圧の数値だけを見るのではなく、それによってもたらされる様々な症状が問題になります。高血圧のように診断基準はありません。
体がだるい、倦怠感が続く、気力に乏しい、食が細い、などといったものが症状として挙げられます。
低血圧の症状
低血圧は貧血の症状と似ていて区別がつきにくいものです。ただ貧血と低血圧は原因が全く異なり改善方法も違うと考えるべきでしょう。
低血圧は、体内の血液の循環が遅く、体の部位によっては血流量が少なくなってしまう状態になります。急に立ち上がった時にめまいが起こるのも、血圧が急激に低下することが原因になります。
血圧が低くなると、心臓より上に血液を送らなくてはならない脳や、心臓から遠い末端への血流が悪くなってしまいます。全身の倦怠感、めまい、立ちくらみ、肩こり、冷え症、食欲不振、動悸などの自覚症状が現れます
対して貧血は、血液中の赤血球やモグロビンが鉄不足が原因で少なくなって起こります。血液の中のヘモグロビンや赤血球の量は、血液検査で解ります。
貧血における原因は鉄不足の場合が殆どを占めます。ヘモグロビンはヘムとグロビンから成る複合タンパク体。したがって、鉄が不足するとヘモグロビンが生成できず、赤血球が小さく赤みが薄くなります。それによって酸素を体内に運ぶという赤血球の働きに支障がでてしまうのです。
低血圧の原因
低血圧は大きく分けると・本態性・二次性・起立性に分けられます。
・本態性低血圧:明確な原因が認められない慢性低血圧で基礎疾患を有する症候性または二次性を除外した疾患
・二次性低血圧:基礎疾患によって二次的に血圧が低下した状態
・起立性低血圧:座位などからの起立時に20mmHg以上の収縮期血圧低下を示す状態
低血圧の原因としては、体質の問題や遺伝、食生活、精神的ストレスがあげられますが、病気によって起こる血圧の低下やめまいや倦怠感は、根本の病気を治す必要があります。
低血圧の主な原因疾患
・自律神経障害
・血管性疾患
・発作性自律神経性失神
・薬剤性
・内分泌性疾患
・心拍出量の減少
・循環血液量の減少
明確な原因は不明ですが、血行不良や、過度なダイエットにより、低血圧になる場合もあるとのことです。
低血圧を食事で改善
低血圧の症状自体は薬を処方してもらうことでその時は改善します。しかしながら根本的な原因については、日常生活での食事や運動などを改善しない限り治療には繋がりません。
低血圧の方に必要不可欠な栄養素は、亜鉛・鉄・セレンといったミネラル関連と、ビタミンB1・B2などのビタミン関連になります。ミネラル補給は、女性ホルモンのバランスを保ち、冷え・生理不順・低体温を改善します。
また運動不足は血液を送る筋力低下につながり、適度の運動は食事以外にも体質改善に必要です。
脳貧血は貧血とは根本的に異なり、脳への血液の供給が一時的に不足して、めまい、立ちくらみといった症状を引き起こすことを言います。
治療について
【薬物療法】
精神安定薬、自律神経調整薬、昇圧薬などが用いられます。
【非薬物療法】
食事療法:水分を多めに摂取します。合併症等の問題がなければ塩分も多目に摂取する。またたんぱく質、ビタミン、ミネラルに富んだ食事がお勧めとなります。
生活習慣:十分な睡眠、規則正しい生活が重要になります。急激な動作を避けるようにします。また、人ごみや猛暑などの場所に長くいないようにするべきでしょう。