貧血
貧血では赤血球の数が減る事で全身の細胞が酸素欠乏状態となるため、全身に様々な症状を引き起こします。通常成人男性・閉経後の女性が必要とする鉄の量は一日あたり1mg程度と言われています。
食事から摂取できる鉄分は吸収率が10%程度なので、10mgの鉄分を食事で摂る必要があります。成長期(14~16歳)や生理のある女性は12mg、妊婦においては18mg程度の鉄分が必要となるのです。貧血の原因には食事以外の病気が潜んでいることがありますので注意が必要です。
冷え症、貧血症、低血圧症を、西洋医学・東洋医学のあらゆる角度から見つめ、対処法や治療法を紹介。また、料理のレシピや入浴法、ストレッチ、鍼灸などのツボ療法、漢方薬なども多く紹介しています。
第1章 「冷え」の正体を知る
第2章 暮らしの中の「冷え」のもと
第3章 「冷え」がこわい理由
第4章 「冷え症」の治療法を選ぶ
第5章 自分でできる「冷え」解消法
第6章 貧血とは何か
第7章 貧血を治す、防ぐ
第8章 低血圧とは何か
第9章 低血圧の症状を改善する
貧血の症状
女性10人に1人が貧血であるといわれるほど身近な病気です。
・鉄欠乏性貧血:赤血球の主原料となる鉄が不足することで起こる貧血で、約7割はこの貧血となります。生理による出血や妊娠中はどうしても鉄分が不足がちになります。
・妊娠によるもの(妊婦貧血):妊娠をすると胎児にも栄養や酸素を供給する必要があり、多くの血液が必要となります。妊娠中は胎盤への血液供給、胎児への栄養、酸素供給、分娩時の出血に備えて、最大36%も血液量が増加します。その為、血中の赤血球の割合が低下して、血液が薄くなるので貧血になりやすくなるのです。
・慢性の病気によるもの:膠原病・慢性関節リウマチ・肝臓病や消化器の病気・腎性貧血・癌などの悪性腫瘍などの病気にかかっている場合には、その症状として貧血を引き起こしている場合が多くなります。
・脳貧血:貧血は赤血球数やヘモグロビンが減少しますが、脳貧血は血液を調べても殆どの場合正常です。脳への血液循環が上手にいかず、脳が酸素不足を起こした状態のことをいいます。
貧血の予防
【食事について】
ビタミンB12・葉酸:レバーや肉、卵、牛乳に含まれるビタミンB12や、レバーや貝類、ブロッコリー、ほうれん草、キャベツ、パセリなどの緑黄色野菜に多く含まれる葉酸は、血球の生成に重要な役割をしています。
また貧血を予防する栄養素:牛肉や鶏肉などの動物性たんぱく質には鉄分の吸収を助ける働きがあります。
ビタミンC:赤血球が造られる過程で重要な働きをする葉酸の働きをビタミンCが高めます。また、鉄を吸収されやすい形に変えてくれます。
ビタミンCにしても葉酸も体内に蓄えておく事が出来ない栄養素なので、毎日の食事で豊富に含まれる食品をきちんと食べる事が必要になります。
貧血の原因
胃潰瘍や十二指腸潰瘍、大腸癌等の消化管疾患や子宮筋腫などにより継続的に少しずつ出血している状態(慢性的出血)だと、鉄欠乏性貧血の原因となります。
成人男性や閉経後の女性が鉄欠乏性貧血になった場合は、何らかの病気が出血を引き起こしている恐れがありますので、医師の診断を受けてみたほうが良いでしょう。
低血圧と貧血は混同されやすいのですが、低血圧は、血液中の赤血球やヘモグロビンは正常です。心臓のポンプ力が弱かったり、抹消血管の緊張が緩み、血圧を維持できないなどにより血圧が下がり、脳の酸素欠乏が起きる場合があります。結果として、立ちくらみや眩暈といった貧血と良く似た症状が現れる場合があります。