乳がん(癌)
乳がんとは、乳腺組織に発生したガンの事です。乳腺組織の一部の細胞の遺伝子が、さまざまな要因を積み重ねて変異し、がん細胞となって増殖したものが乳がんとされています。
乳がんは充実腺管がん、乳頭腺管がん、硬がん、そして前述3つと異なる特殊型に分類されます。からだのどこに癌が発生するかというと、最多は外側上部の45%、内側上部23%、外側下部14%、最少は内側下部と乳りん下部でそれぞれ7%程度だそうです。
乳がんの症状
しこりは、乳がんの初期症状として最も多く見られます。しこりの有無を定期的に調べれば、乳がんを初期のうちに発見することが可能です。乳房を注意して触って、小石のような硬いものがあったら、がん細胞のかたまりの疑いありです。自分で触診を1ヶ月に1回程度は必ず行う事で早期の発見が可能になります。
石のような硬さの「ゴリッ」とした感触です。これに対して、グミキャンディーを押すような感触の場合、良性である可能性があります。次に脇下に触れてみます。乳がんは脇下のリンパ節に転移した場合にもしこりが解ります。異常かな?と感じたら、すぐに乳腺外科や乳腺外来で専門医に診断をしてもらいましょう。自己判断はいずれにせよ良くありません。
乳がんの予防
遺伝子に異常がある場合、70代半ばまでに80%程度の確率で乳がんを発症するといわれます。日本では乳がんの原因遺伝子を調べるとなると、臨床試験か、自費で受けるしかありません。また、遺伝子的に将来乳がんになる可能性が高いとしても、薬による予防法が確立していません。その為、厚生労働省は四十歳以上の女性に関しては、二年に一回の視診・触診+マンモグラフィー検診を推進しています。
再発予防で完全に治すのは難しいとされます。早く再発を発見したとしても、生存率の上昇には繫がらないという研究もあるのです。乳がんでは、女性ホルモン系、おしくは女性ホルモンを誘発する漢方やサプリメント等の摂取はしないほうがいいという事です。
乳がんの転移
癌が最初に発生した所を原発巣(げんぱつそう)と呼びます。局所再発は、再手術、放射線治療、抗がん剤の投与などで治癒する可能性があります。
再発には局所再発、領域再発、遠隔転移があります。局所再発は手術や放射線治療などをした部位に再びガンが発生した場合です。乳房を全部切除した後の皮膚・皮下に発生する場合は胸壁再発と呼ばれます。温存療法後の残存乳房に発生する再発とは異なり、胸壁再発は遠隔転移を伴います。
領域再発とは、乳房近くのリンパ節(領域リンパ節)にあった微小転移が成長した場合をいいます。これも局所再発に分類されることがあります。局所再発が起こるのは、手術時には目や検査で確認できない微小な癌が潜み、時間経過で育つからだと考えられています。遠隔転移は離れた臓器で再発した場合のことです。乳がんでは骨、肺、肝臓、脳などへの転移が多いようです肋骨や鎖骨などでも、遠隔転移と呼ばれます。