更年期障害
更年期障害とは閉経前後における女性ホルモン減少を主原因とする様々な症状を呼びます。この時期にはエイジングに伴い急速に性腺機能が低下していき、特に卵巣で卵胞発育・排卵・黄体形成の一連の機能がストップして、形態学的には委縮していきます。男性に起こる更年期障害のことは男性更年期障害と呼ばれ近年注目を集めてきています。男性ホルモンが減少すると女性の更年期障害と同じように症状がおこります。
更年期障害の症状
更年期障害では月経周期が短縮して、その後月経周期が延長し月経回数が徐々に減少します。そして最終的に閉経します。この間に不正出血が出現することもあるようです。またエストロゲンという女性ホルモンの低下によって中枢神経系の機能が変化し、閉経による女性性の喪失感、子供の成長による母性性の喪失感、パートナーとの一体感の喪失などにより、不眠、うつ症状などが症状として現れます。
心理的弊害も深刻なもので、不眠やイライラ 抑うつ感などが強く現れます。早期に出現する「ほてる」「のぼせる」「冷える」「動悸」「異常な発汗」などは自律神経失調症に関連する症状となります。
数年遅れて発病するのは、骨粗鬆症や高脂血症(動脈硬化症、高血圧症)などになります。色素沈着や皮膚の萎縮といった症状や関節疾患なども含めて代謝障害に関連しています。
最近では、エストロゲンの脳機能に対する作用が明らかにされつつあり、老人性痴呆、アルツハイマー型痴呆症と更年期との関係に注目が集まっています。
男性更年期障害は、女性の更年期障害よりも比較的問題となりにくいといわれます。これはテストステロンの分泌量の低下がエストロゲンの低下よりも緩やかで症状が出にくいからといわれています。
更年期障害の予防と治療
更年期障害の治療には大きく分けると心理療法(一般・支持療法)と薬物療法の2つの方法があります。薬物療法にはホルモン補充療法(HRT)、抗うつ剤、抗不安剤、漢方療法があげられます。
更年期障害の多くはエストロゲン低下によるため、エストロゲン補充療法(女性ホルモン補充療法)が有効です。内服(のみ薬)によるHRTではプレマリンという卵胞ホルモンを含んだ錠剤を服用する方法が上げられます。黄体ホルモンも同様に内服します。またパッチ剤をお腹や腰に貼ることで、卵胞ホルモンを皮膚のなかの毛細血管の内へ吸収させる方法もあります。
この他、精神症状には精神安定剤やわが国独自の漢方療法が用いられることもあります。症状を深刻化させない予防の為にもこういった療法を取り入れることも必要かもしれません。また普段から規則正しい食事や適度な運動、ストレス解消などを心がけることで、更年期を迎える準備をすることが予防につながります。更年期障害の原因
更年期は一般的に閉経前後の各五年間程度の計十年間を指しています。女性ホルモンが足りないためにおこる自律神経失調症なのです。自律神経は身体の安定を保つため、脈拍、血圧、発汗などによる体温調節や腸などの内臓の動きまで、様々な機能を調整しています。
更年期障害の原因の大元は、卵巣機能の停止です。