子宮膣部びらん
子宮膣部びらんとは若い女性の不正出血の原因の1つとして頻度の高い疾患になります。「びらん」とは「ただれている状態」のことで、出血がそのようにみえるのです。病気の名前ではなく症状のことを指しますが「びらん」の原因が何かを明確にする事が重要となります。子宮膣部びらんの多くはそのように見える『仮性びらん』という生理的なものとなります。
なんだか人に聞きにくい…そんな悩みに答えます。女性のココロとカラダをケアする60の方法。
第1章受けとめて体のSOS-ちょっとつらいという時は
第2章 職場環境改善術―少しでも快適に
第3章 ちょっと気になるこんな症状―病院に行く?自分で治せる?
第4章 一人で悩まないで―打たれ強くなろう
第5章 女性の体はドラマチック―ひそかに悩んでいませんか?
第6章 心も体も元気じるし―自分でできる健康法
子宮膣部びらんの症状
子宮膣部びらんでは不正出血や接触出血が見られます。出血が赤くただれて見えるので「びらん」と呼びます。
子宮頸部は、陰部の皮膚、外陰、膣と連続性に扁平上皮で構成されます。しかし子宮の奥(子宮体部の内腔)は、腺細胞で構成されます。腺細胞は、内腔から下がり子宮頸部(出口)の周辺へ続いています。そして、子宮頸部で外からきた扁平上皮と、上方からきた腺細胞がぶつかりあいます。
若い女性の場合、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが十分に分泌され、ホルモンに対する感受性の強い腺細胞が増殖してこのポイントが頸部の頸管より外側に広がります。すると本来子宮口から少し入ったところにあるポイントが、子宮の膣に飛び出した場所に来る為に、例えば、セックスの際にペニスが子宮膣部に当たると、もろい腺細胞からすぐに出血が発生してしまうのです。したがって、子宮腟部びらんは若い女性特有の症状なのです。
子宮膣部びらんの治療
単なるびらんで無症状なら、治療は不要です。不正出血、おりものが多くて困る場合は、子宮頸部を何らかの方法で、腐らせる処置を行います。化学的に薬剤を使用するか、凍らせる(冷凍療法)、火傷(電気凝固)、レーザー蒸散などの方法があります。外来で入院を必要とせずに簡単にできます。
出血、帯下(たいげ)が気にならなければ、病気としてとらえる必要はありません。しかし子宮頸がんの初期では、子宮腟部の粘膜にびらんのときと同じような変化が見られる場合があります。ですので子宮腟部びらんの症状がある場合には、子宮頸ガンの検査を行うのが一般的となります。
子宮膣部びらんの原因
子宮腟部びらんが起きる原因は、卵胞ホルモン(エストロゲン)が深く関わっているとされています。ですので月経のある女性の60から70%では、子宮腟部びらんの症状があるようです。また抗生物質を服用した時になりやすいという人がありますが、直接の因果関係はないようです。
二つの上皮の境界部は種類の異なる細胞の争いのため、変成してガンが出来やすくなります。炎症も癌も初期症状は同様なものになりますので、出来れば35歳を過ぎたら、年に一回は子宮頚癌の検診を受けることをおススメします。