勃起障害(ED)
勃起障害(ED)とは「性交時に有効な勃起が得られないために、満足な性交ができない状態と定義し、性交のチャンスの75%以上で性交が行なえない状態」と定義されています。これは日本性機能学会によるもので、性機能障害のひとつであり、性欲の減退や射精障害などはEDに含まれません。
勃起障害の症状
勃起障害(ED)は日本では軽症を含め900万人以上が悩んでいるようです。あなただけではありませんので安心しましょう。40から50代では半数が勃起障害に悩んでいる計算になります。
EDには幾つかの種類があります。
1:機能性勃起障害:勃起機能は正常であるが、心理的要因によって性交が出来ない状態。
2:器質性勃起障:陰茎の支配神経、血管、組織などの障害や内分泌機能障害により充分な勃起が得られず性交が出来ない状態。
3:上記二つの混合型や原因が不明のED
予防にはビタミンB、C、E、亜鉛などを摂取すると効果があるとされています。
勃起障害(ED)の治療
EDの治療は幾つかに分類されます。器質性勃起障害では泌尿器科的な手術等の外科的治療が必要とされる事があります。機能性勃起障害の場合には精神的な部分が原因となるためカウンセリングといった心理療法的な治療が効果的なことがあります。
ご存知のED治療薬バイアグラはもともと狭心症の治療薬として開発されました。EDに対する作用下記の通りです。
勃起障害では種々の原因によって一酸化窒素の放出が低下しているため勃起に必要なcGMPという物質が蓄積されず、勃起の発現と維持が障害されます。バイアグラはcGMPの分解を抑制し、勃起を誘発します。極めてEDに対して効果が高いとされますが、副作用が原因で死亡した例も有り、治療薬としてバイアグラの服用にあたっては注意が必要です。
1:狭心症や心筋梗塞の既往のある場合、たいてい硝酸剤(ニトログリセリン)を服用しているが、硝酸剤との併用はしない。また腎臓や肝臓にかなりの負担がかかるので、治療を受けている泌尿器科専門医師の助言をうけるようにしましょう。
糖尿病の合併症に神経が障害されるものがありますが、陰茎に神経障害がおこるとEDとなります。さらに糖尿病では陰茎動脈の閉鎖が見られる場合があり、血管障害による陰茎の血流低下もEDの原因と考えられます。治療の際には自己判断をせずに医師に必ず相談してください。
EDの原因
喫煙、過剰なアルコール摂取、ビタミンE、亜鉛の不足、テストステロン量の低下、心疾患、糖尿病、高血圧、高脂血症などを治療する際に使用される降圧薬、抗うつ薬、血糖降下剤などの薬剤などが勃起障害の原因とされています。 骨盤外傷、骨盤神経叢に影響を及ぼす手術も中枢神経と陰茎の神経の繋がりに影響するので勃起障害を引き起こします。
機能性EDは、うつ病といった精神病が原因となるものと心因性による場合があります。心因性EDの原因は精神的なストレスの場合が多く、急激なストレスで交感神経が緊張して血管が収縮し、海綿体平滑筋の緊張が高まり、海綿体への血液の流入が遮断されるのが原因とされています。
器質性EDは陰茎の支配神経、血管、組織などの障害や内分泌機能障害が原因となり充分な勃起が得られなくなります。
両者の混合型のEDの原因は糖尿病や高血圧、腎不全、泌尿器疾患などの病気によって、神経や血管、ホルモンが正常に機能しなくなることがその理由です。
EDの治療薬には漢方系(強壮剤)、勃起薬系(勃起剤、バイアグラ)、ホルモン系(強精剤)があり、勃起薬、ホルモン系は即効性がありますが、副作用などには注意が必要です。
漢方・精力剤はバイアグラなどに比べ即効性では劣ります。長期的な服用で勃起障害の症状改善を目指す場合には良いかもしれません。漢方薬は安全性が高く、使用者も増加傾向にありますが医師に相談してから使用するほうがよいかもしれません。
EDの治療薬は日本の承認薬以外にも、海外では安全性が高いとされている「シアリス」という治療薬や、正規品と同じ成分で価格の安いジェネリック治療薬が多くあります。