前立腺痛
前立腺痛とは前立腺そのものには問題はありませんが、下腹部や会陰部に痛みを覚える病気です。原因はまだよくわかっておりませんが、ストレス、骨盤内のうっ血、痔の合併症、尿道括約筋の障害などが考えられています。前立腺痛の主な症状として、排尿困難や尿意切迫といった症状が見られます。
前立腺の病気には、前立腺肥大症、前立腺ガン、前立腺炎などがあります。前立腺炎はさらに細菌性前立腺炎、非細菌性前立腺炎、前立腺痛に分けられます。
前立腺痛の症状
前立腺痛は慢性細菌性前立腺炎と同じで、会陰部や下腹部、陰嚢部などに鈍痛や不快感を感じるというのが主な症状となります。頻尿、排尿痛、残尿感などもみられます。射精前後に痛みが起こる場合もあるようです。
前立腺痛はその他に異常所見がない症状だけの病気になります。治療によって直ったか否かは本人の症状が改善しているかどうかであり、治療成績をまとめた報告も極端に少ない病気なのです。
1.間質性膀胱炎に似た病態と考えられる症状
2.骨盤底筋の緊張症状が特に強い症状
3.尿流測定に異常を認め,排尿困難が疑われる症状
4.骨盤腔内のうっ血を基盤とした病態と考えられる症状
5.精神的要因の関与の強い症状
前立腺痛の治療
頻尿や残尿感などの症状が強く、尿流測定でも尿流率の低下を認める前立腺痛症状にはα-ブロッカーなどを処方します。また骨盤底筋の緊張症状がとくに強い症状には筋弛緩薬などが処方されることもあります。
前立腺痛症例のうちで骨盤腔内のうっ血を基盤とした病態と考えられる場合は、漢方薬の駆血剤(桂枝茯苓丸など)を投与します。治療の有効率は西洋医学的治療と比較しても比較的よい場合が多いようです。
前立腺痛の原因
原因は前立腺や膀胱周辺の筋肉の機能障害やストレスが考えられるが、はっきりした原因は不明です。
直腸に指を入れて前立腺を圧迫すると痛みを生じます。場合によっては前立腺マッサージによって前立腺分泌液をしぼり出します。分泌液の中に白血球、菌とも陰性なら前立腺痛と診断されます。白血球・菌とも陽性なら慢性細菌性前立腺炎、白血球のみ陽性なら非細菌性前立腺炎と診断されます。前立腺周囲の静脈洞が開大しているという現象がエコー検査で観察されることがあります。骨盤腔内の血液の循環が悪い、うっ血状態の症状です。また頻尿や残尿感などの症状が強い場合は尿流測定を行います。