はしか
はしかとはは感染力が非常に強く、重症な場合には肺炎や脳炎を合併することもある病気になります。特に乳幼児や大人は重篤な症状になりやすいので注意が必要です。ここ最近では麻しん(はしか)の発生が少なくなっていた為に、二次性ワクチン効果不全の人が数年間に蓄積されて、全体としての免疫力が低下していたと考えられています。その内容とはどんなものなのでしょうか?
はしかの症状
はしかは08年からはしかは風しんとともに全ての医療機関が届け出る「全数把握対象疾患(五類)」に指定されています。
前駆期:10日程度の潜伏期間を経て3-5日間、発熱、せき、鼻水など「かぜ」に似た症状が続きます。
発しん期:一旦熱が下がるが39℃以上の高熱が出て、顔・首・全身に発しんが現れ4~5日間続きます。
回復期:発熱はおさまり、発しんは色素沈着を残して消退していきます。
はしかの予防
患者に接触した場合には接触後3日以内であれば、はしかの予防接種により発症予防効果が期待できます。しかし発症後には、はしかには特効薬はなく症状を楽にする治療(対症療法)が中心となります。また合併症があればそれに応じた治療が行われます。
予防接種の履歴が判明しているはしか患者のうち、半数程度は過去にワクチンによる予防接種を受けていても発症しているようです。自分の周りで流行があるようなら、二回目の予防ワクチン接種を受けることが必要かもしれません。現在では、はしかワクチンによる免疫の持続期間は10年程度と考えられています。まだ抗体があるかどうか検査したい場合には、医療機関で受けることが可能です。ただし保険適用とならないために、料金は医療機関によって異なります。
生後一年以内は、母親からの移行抗体(胎盤を通じて胎児に与えられた抗体)の影響でワクチン効果が充分に発揮されない場合が多く、麻しんワクチン接種は任意となります。それ以降の通常移行抗体がほぼ消失する生後6~9ヶ月からワクチン接種が出来るようになると考えましょう。生後一年以内に予防接種をした場合には移行抗体の影響で効果があがらなかった可能性を考慮にいれて、それ以降に再度予防接種を行った方がよいでしょう。
はしかの原因
はしかは飛沫・空気感染でうつります。空気感染をし、感染力はきわめて強い病気です。免疫を持っていない人が感染すると、殆ど全員が発症すると言われているほどです。麻しん患者1人から、免疫を持っていない人20人に感染させる程の強い感染力があるのです。
大規模なはしかの流行があると免疫を獲得する人が増えて、しばらく流行は収まります。しかし乳幼児を中心に免疫のない人が増加すると、大規模な流行が発生するという繰り返しとなっているのです。
今年も、10~20代を中心とした「成人麻しん」(15歳以上)の集団感染が、相次いで発生した昨年に引き続き、はしかが大流行しそうな兆しが有るといわれていますので、十分な注意が必要になるでしょう。予防には、何はともあれワクチン接種が一番です。