白血病
白血病とは血液中の白血球の一群が、異常に増殖し血液内で増加する疾患のことです。一般的に「白血球のガン」、もしくは「血液のガン」という広い意味でこう呼ばれています。
白血病は乳児から高齢者まで年齢に関係なく発生します。小児から青年層においては、白血病は最も発生頻度の高いがんなのです。しかし子供の急性リンパ性白血病においては8割程度の患者が2、3年で完治しているそうです。
腫瘍化した造血細胞が骨髄の中で無制限に自律増殖して血液中に出現する疾患の総称となります。
白血病はなぜ起こるのか
白血病の種類と分類
白血病の疫学
染色体と白血病
白血病に使用される薬物
急性骨髄性白血病(AML)の治療
急性前骨髄球性白血病(APL)の薬物療法
成人急性リンパ性白血病(成人ALL)の薬物療法
小児急性リンパ性白血病(小児ALL)の治療
慢性骨髄性白血病(CML)の薬物療法
白血病の症状
白血病においては白血病細胞が増加して、正常な血球が減少します。この為、白血球減少により感染症が発生し発熱したり、赤血球減少で貧血に伴う症状である倦怠感、動悸、めまいがおこったりします。また血小板減少に伴う歯肉の腫脹や歯肉出血などの出血症状により病気が判明することが多くなっています。
感染症状:骨痛、肝脾腫、リンパ節腫脹(りんぱせつしゅちょう)、頭痛、嘔気(おうき)、腫瘤形成等
感染症状:発熱、咽頭痛(いんとうつう)、せき、下痢等
貧血症状:顔面蒼白、全身倦怠感、動いたときの動悸・息切れ等
出血症状:紫斑(しはん)、鼻出血、歯肉出血等
初期症状では風邪などと殆ど同じような状態の為、血液検査をしないと病気にかかっているかは判断できません。繰り返し発熱したり、鼻血や青たんといった出血傾向がある場合には、医師に必ず報告するようにしましょう。万が一急性白血病と診断された場合には、一刻も早く抗がん剤を用いた化学療法を始める必要があります。
感染症に対する積極的な抗生剤投与、抗がん剤の副作用である貧血、血小板減少等に対する適切な輸血療法、感染予防のための内服薬、嘔吐・嘔気に対する強力な制吐剤(せいとざい)投与といった支持療法も必要となります。
白血病のあれこれ
腫瘍細胞が分化能を失ったものを急性白血病、分化能を保っているものを慢性白血病と呼んでいます。
腫瘍の起源となった細胞が骨髄系の細胞かリンパ球系の細胞かによって骨髄性白血病、リンパ性白血病に分類されます。このことから白血病は大きく以下の4種類に分類されています。
急性および慢性リンパ性白血病。
急性および慢性骨髄性白血病。急性白血病と慢性白血病の比は約4:1となっています。
急性前骨髄球性白血病では、前骨髄球の段階で細胞の成熟分化が停止し、前骨髄球よりなる白血病が発症しているとされています。
治療により症状が改善しても、腫瘍がすべて消失したことを確認できるわけではないため、治癒ではなく寛解と呼ばれます。造血細胞が正常に分化し、症状が見られない状態を完全寛解と呼び、5年以上維持した時に、はじめて白血病再発の可能性が殆どなしとして、治癒と見なしています。
白血病の原因
現在でも白血病の原因は他のガンと同様に明らかでないものが多いとされます。多くの白血病細胞では染色体の欠損や転座が認められ、いくつかの遺伝子異常(遺伝子の傷)が原因で発症すると考えられています。
過去においてはチェルノブイリ原子力発電所事故後、それ以前の広島、長崎の原爆において周辺地域において白血病が多発しています。この事から放射線も原因の1つになり得るとされています。
一般の白血病は遺伝病では無く、また伝染することもありません。