心雑音(新生児・赤ちゃん・子供・大人)
心雑音とは心臓の上に聴診器を当て、正常な心臓から出る音以外の音が聞こえるとき、心雑音があるといいます。新生児や赤ちゃんの場合、大人と違って心雑音はかなりの確立で発生しています。原因がはっきりしない場合には超音波検査など精密検査を受けたほうが良いでしょう。
子供の心雑音:症状
心雑音には、機能性心雑音という殆んど心配のないものと、先天的に心臓構造に問題があり雑音が発生している場合があります。後者の代表的なものが心室中隔欠損と心房中隔欠損とされており、赤ちゃんや子供にとっても、手術の必要がない軽症の場合が多くなっています。心雑音は決して珍しい病気ではないのです。
心室中隔欠損は、新生児や赤ちゃん、成長した子供の先天性心疾患の中で最も多い病気とされています。新生児の時から生まれついて左右二つの心室間の壁に穴が開いて、左心室の血液が右心室に流れ込む病気です。この場合には明確な心雑音が確認されます。穴が小さい場合には、殆んど新生児でも生後半年~1年までの間に自然に閉じてしまいます。
赤ちゃんから子供になるにつれても穴が小さくなる様子が見られない時や、逆に成長と共に大きくなって心臓や肺に負担が大きくなる場合は治療が必要になります。初期には投薬治療からはじめ、状態が改善しない場合には手術を行います。
心雑音:大人
大人の心雑音は多くの場合、「心房中隔欠損症(ASD)」が原因とされます。心雑音も無いか極めて弱いため、乳幼児期には発見されないことが多いのです。穴の大きさによって新生児期に重症化して緊急手術をするものから、一生症状なく過ごすものまであります。
子供の時はほとんど症状がなく、大人になってから息切れ、不整脈などが出ることがあります。
また大人の心雑音の原因として多いのは、四つの弁のどれかが故障する心臓弁膜症と言われてます。子供の心雑音は心臓に特に問題の無い『無害性心雑音』が殆んどですが、大人になってから診断された場合には注意が必要ですね。特に自覚症状が無くても、心電図検査、心臓エコー検査、胸部X線検査、超音波ドップラー検査など、精密検査ができる循環器専門医に診断してもらう方が安心です。
新生児や赤ちゃんの心雑音
新生児の1ヶ月健診などで「心雑音があります」と医者に言われると、心臓病などの病気が心配になります。しかし心雑音はそれだけでは心臓病とは異なります。新生児などの赤ちゃんから心雑音が聞こえるというのは多くあることです。心臓が正常でも、新生児や赤ちゃんの30%は心雑音がするのです。雑音以外に特に症状がなく本人が元気なのであれば、慌てる事はありません。
心雑音は機能性(無害性)心雑音と病的心雑音に分けられます。子供に心雑音が聞こえるのは痩せている事が多いからで、大人でも同じ事が当てはまります。発熱や貧血などで脈が速い場合には、指摘される事が多くなるかもしれません。先天性心臓病以外では、肥大型心筋症や急性心筋炎などが心雑音によって明らかになります。