熱中症
熱中症とは、外気においての高温多湿等が原因となって起こる症状の総称のことを呼びます。熱中症は、幾つも症状が重なり、互いに関連して発生します。軽い症状から重い症状へと症状が進行しますが、極短時間に重症化する場合がありますので特に注意が必要です。主に4つの種類に分かれます。
・熱射病(日射病)
・熱疲労
・熱痙攣
・熱失神
熱中症の症状
熱中症にかかりやすい時間帯は、午前10時頃、午後になると13時から14時頃に発症件数が多くなっています。
日射病(熱射病)では高度の意識障害が生じて、体温は40度を超えます。発汗はあまり見られず、皮膚は乾燥した状態になります。熱疲労では39度前後まで体温が上昇して、汗がでます。熱痙攣では突然不随意性有痛性痙攣がおこります。
熱中症における意識障害は軽い場合もありますが、話しかけても応答が鈍かったり、いつもと言動がおかしいといった異常がみられる時には重症ですのですぐに応急処置をする必要があります。
熱中症の治療
頭痛などもあるはずですが、治療・対処方法としてはまずは体温を下げる事が必要です。そのためには涼しい場所で休ませ、木陰やクーラーの効いたところ安静にします。そのような場所がない場合には、うちわなどで扇いでなるべく早く体を冷やすようにします。特に氷やアイスノンなどで対処する場合は、脇の下、首、足の付け根など太い血管のある部分を冷やすようにすると効果的です。
スポーツドリンクや経口補水塩などを摂取させます。冷たすぎる飲料を大量に摂取すると胃痙攣を起こす場合がありますので注意が必要です。スポーツドリンクではナトリウム濃度が低いため、病的脱水時にこれを与えると低ナトリウム血症から水中毒を誘発する場合も指摘されています。乳幼児の場合には経口補水塩にしておいた方が良いでしょう。特に水だけを大量に摂取すると、血中食塩濃度が薄くなり、さらに水分を欲するようになります。同時に余分な水分を尿として排泄する作用が起こって結果として体液の量を回復出来なくなります。
熱中症の予防
熱中症は5歳以下の乳幼児や65歳以上の高齢者などがかかりやすいとされています。また下痢等をしやすいなどの脱水傾向にある方、発熱のある方、また肥満気味や睡眠不足の場合にかかりやすくなりますので注意が必要です。
発汗によって失った水分と塩分の補給をこまめに行う。スポーツドリンクなど塩分と糖分を飲みやすく配合した飲み物も良い。 睡眠を十分に取り、運動や作業前には内臓の負担にならない程度に出来るだけ多くの水分を摂取します。また十分に休憩を取りながら作業・運動するように心がけましょう。体感温度を下げるには直接の日射を防ぎ、風通しの良い場所にいるようにします。扇風機の風を身体にあてたり、スポット的にでも冷房を取り入れるなどの工夫も必要です。また水をかぶったり、濡れタオルなどで熱を気化させて体温を下げる事も出来ます。一人で運動や作業をしている場合には熱中症の症状発見が遅くなり危険です。
熱中症の原因
室内作業をしている人が、急に外に出て作業した場合や前の日よりも気温が高い場合、湿度が高い場合などの環境は熱中症の原因となります。
熱痙攣は大量の発汗後に水分だけを補給して、塩分やミネラルが不足した場合に発生します
熱疲労は多量の発汗に水分・塩分補給が追いつかず、脱水症状になったときに発生します。
熱失神は直射日光の下での長時間行動や高温多湿の室内で起きる。発汗による脱水と末端血管の拡張によって、体全体の血液の循環量が減少した時に発生します。
熱射病は視床下部の温熱中枢まで障害されたときに、体温調節機能が失われることにより発生します。
熱波などの高温環境で主に高齢者や乳幼児に起こる熱中症、暑熱環境での作業活動で発生するもの、スポーツ中に起こる場合などがあります。暑い時だけでなくスポーツや活動中では、体内の筋肉から大くの熱を発生したり、脱水症状などの影響で、涼しくて多湿な環境でも発生します。