デング熱の症状と予防接種
デング熱が東南アジアで猛威を振るっています。その症状は強烈で、タイでは感染者が2万人を超え、ベトナムではデング熱による死者が数十人もでています。デング熱の症状と予防接種については後述します。
デング熱の症状
タイで猛威を振るうデング熱は突然の発熱、頭痛、全身の筋肉痛などがみられます。発熱は3~4日目頃に一時解熱傾向になりますが再び高熱となり、約1週間ほどして解熱します。発熱の後半期に、非特異的な発疹症状が出現して体から手足へと広がります。自然治癒傾向の強い良性疾患です。またデング熱の一部には発熱後にショック症状を起こして死に至るデング出血熱があります。
デング熱は、症状に対する対症療法が中心となりますが、痛みや発熱に対してアスピリンの投与は禁物です(出血傾向の悪化やライ症候群発症の可能性があります)。デング出血熱には、血漿(けっしょう)漏出による循環血液量の減少を補液で補うことが治療の中心です。ショックに対しては適切な対策をとります。
デング熱の予防接種
予防接種には主として二つの側面があります。一つは、今回のようにタイ・ベトナム・シンガポールといった海外で発生又は流行している感染症で、日本では存在しないか感染する危険性が少ない病気に対して、自分自身が感染することを予防するとともに、家族や周囲の人達への感染を防止することです。もう一つは、入国時等に予防接種済みの証明書を要求する国や地域があることなどから、感染症予防と予防接種との関係を知ることです。
しかし、デング熱には予防接種がありません。蚊に刺されないようにするしかないのです。
デング熱はネッタイシマカ、ヒトスジシマカなどの蚊が媒介する病気です。デング熱は全世界で年間数千万人の患者が発生しており、さらに昨年来よりタイ・ベトナム・シンガポールなど広い地域で大流行が頻発しています。デング熱を媒介する蚊は、日中、都市部にも出没します。時に家の中にもみられます。
デング熱の治療法
デング熱の症状には特効薬がなく、一般に対症療法が行われます。特別な治療を行わなくても軽症で済む場合が多く、死亡率は1%以下であるといわれています。しかしデング熱にかかった人がデング出血熱になるかどうかは症状を見ても事前に予測が出来ないといわれています。
世界的に蚊が媒介する感染症が多く発生しています。マラリア、デング熱はタイ・シンガポール・ベトナムなど熱帯・亜熱帯地域で、ウェストナイル熱は米国を中心に流行が懸念されています。特に蚊が多く発生する夕方から夜間にかけて外出する際には、虫除け剤や蚊取り線香の使用、長袖・長ズボンの着用等により、虫に刺されないように注意してください。