コミックヨシモトが休刊
吉本興業(大阪市中央区)は6月に創刊した漫画雑誌「コミックヨシモト」(月2回刊)を休刊すると発表した。
創刊からわずか3か月での撤退で、吉本興業は休刊に関しては「現時点ではコメントは控えたい」としている。コミックヨシモトは、桂三枝さんや島田紳助さんら同社所属のタレントが原作を、永井豪さんや高井研一郎さんら第一線の漫画家が作画を担当することをセールスポイントに、サラリーマンらをターゲットにして創刊された。休刊前の創刊時の記事は下記の通りです。
コミックヨシモトとは
コミックヨシモトは同社所属の芸人・タレントらが原案を担当して、プロの漫画家が作品化するというスタイルを取るそうです。隔週刊で発行部数は目標25万部とのこと。軌道に乗れば漫画の単行本も出版してがっちり稼ぐ予定のようです。コミックヨシモトに掲載した漫画の映画化やドラマ化も視野に入れているという事ですので、コミックヨシモトが成功すればまたまた株価が上がるかもしれません。
吉本興業によれば、出版社のワニブックスなどと共同出資して、3月ごろまでに子会社を設立。B5判約340ページのコミックヨシモトの発行を始めるそうです。コミックヨシモトの想定するターゲット読者層は20から40歳代の男性で、短編も含め20から25本の作品を掲載予定とのことです。コミックヨシモトの予定価格は320円と発表されています。
吉本興業とは
吉本興業の理念
我が社の社員の幸せは、自らが楽しんで生きることで、社会に貢献し、人々を幸せにすることである。
我が社の社会への責任は、人々や自分自身が笑顔や笑い声を、いつも持てるようにすることである。
コミックヨシモトも、この理念を前提に作られる筈ですが、戦略的には原作の版権からドラマ・映画化、更にはDVD販売などの収益を全て自社で賄おうという、凄まじいまでの商売人根性が現れた内容と言えるでしょう。今や子会社や関連会社の数も増え、グループの中でエンターテイメントの全てを完結させるが如く、様々な分野へ進出しています。
明治45年(1912年)の創業以来、約100年の歴史を持ち、日本の芸能プロダクションでは、最も古い会社になります。近年は芸人だけでなく、一般の社員の採用、育成に力を入れています。また、興行以外にもコミックヨシモトを含め、多くの事業を展開してることから「総合アミューズメント産業の中心」という見方があり、就職先としても人気が出ています。社員教育は徹底しており、マネージャーはあくまで所属芸人のマネジメントをする人間であって、付き人ではないという考えから、荷物持ち等の雑用はしないようにと厳命しているそうです。また、弟子を持っている芸人に対しても師匠と呼ぶことも禁じており、エンターテイメント企業として世界進出もありえるでしょう。
そのほかのコミックヨシモト的戦略
コミックヨシモト掲載漫画の短編映画は池乃めだかさんやココリコの田中直樹さんらが監督となり、約30分の作品を100本製作を予定しているそうです。今春から順次公開するそうですが、さて動員はどうなりますか。コミックヨシモト系のDVD販売は多くなるような気がします。 桂三枝さんの創作落語をモチーフにした作品や、漫画「夜王」「女帝」などで知られる倉科遼さん原作の作品などをコミックヨシモト用に準備中ということなので、期待したいところです。
僅か3ヶ月での休刊は異例の速さといっても過言ではありません。
