ニチイ学館がコムスンの介護事業継承
グッドウィル・グループの子会社コムスンの介護事業のうち、有料老人ホームなどの「居住系」サービスが、同業大手ニチイ学館に譲渡される見通しとなりました。譲渡先選定を進めているコムスン第三者委員会が27日午後の会合で正式に決定します。売却額は100数十億円を軸に調整しており、実際にニチイ学館へ事業移行されるのは11月になる見通しのようです。決定した場合のニチイ学館の株価変動にも注目が集まっています。
ニチイ学館とは?
テレビCMでもおなじみの医療介護大手のニチイ学館は、全国に500教室を持ち、ホームヘルパー2級、1級、医療事務などの資格取得をサポートしています。求人でもこの事業が威力を発揮しており、ニチイ学館の講座出身者が、そのまま関連施設に就職する場合も多いようです。
ニチイ学館は、訪問介護事業が業界2位で、主力の医療事務代行は最大手。全国で訪問介護事業(拠点数883カ所)、デイサービス事業(同252カ所)などを展開。施設系事業はグループホームを首都圏で4カ所運営しています。
コムスンは、老人ホーム30カ所(7月現在)とグループホーム183カ所(同)の施設系事業を一括で売却する方針で、8月1日から公募を開始し、52社が応募した。第三者委が、事業規模や法令順守への取り組みなどを評価し、ニチイ学館ら2社に絞り込まれていた。11月1日にもニチイに事業が移る見通しだ。
コムスンとニチイ学館
コムスンは当初、全事業を単独の事業者に一括譲渡したいとしていましたが、「世論や自治体の要望に配慮した結果、地域に根差した多様な事業者が望ましいということになった」(樋口社長)ということです。
コムスンの居住系介護事業については、有料老人ホームとグループホームを一括で単独事業者に譲渡するとしていた為、必要な資金を手当てするうえで、事実上、候補はニチイ学館などの大手企業に絞られていました。場合によっては老人ホームとグループホームを分けて、別々の事業者に譲渡する可能性もあったのです。
コムスンは、訪問介護などの在宅系サービスについては、ニチイ学館ではなく都道府県ごとに分割して売却する方針で、9月中旬までに売却先を決める方針です。
居住系サービスとは?
今回ニチイ学館が譲り受ける居住系で特定施設の対象は,有料老人ホームやケアハウスとなります。これらは、介護保険法上は居宅サービスに位置付けられています。しかし介護サービスが必要な入居者に対し、職員が介護サービスの提供を行うものです。
介護事業とニチイ学館
ニチイ学館の介護サービス拠点、ニチイ学館ケアセンターは全国800拠点以上あります。また、スタッフは全員がホームヘルパー2級過程修了者(アイリスケアサービスの場合)となっています。状況に応じて、ヘルパーだけでなく医師や看護師などとも連絡を取り、介護はチームプレーであたります。
ヘルパーから寄せられる様々な事例をニチイ学館本部で一括集中管理して、対処法や参考資料を添付してフィードバックするシステムを確立しているそうです。
現在ではあらゆる場所で必要とされている仕事がホームヘルパーです。介護技術や専門知識が要求され、優しい心と頼もしい手があって成り立つ仕事です。
在宅ヘルパー
自宅に訪問し、生活援助等の介護サービスを提供します。住み慣れた地域で生活していただくため、ニチイ学館の利用者の自立を支援します。
施設ヘルパー
ニチイ学館のデイサービスセンターや、介護保険施設内にて介護サービスを提供します。専門的な知識をもったスタッフと共に、たくさんのご利用者様と接することができます。
院内ヘルパー
医療機関内(病院・診療所など)において、医師および看護師の指示のもとに介護サービスを提供します。