振り逃げ3ランの動画YOU-TUBE
28日の神奈川の高校野球準決勝で、東海大相模が四回、菅野智之投手の振り逃げ3ランであげた3点が決勝点となり、横浜を6-4で下しました。
振り逃げ3ラン:動画
守備の居なくなった無人のダイヤモンドを、3人の走者がキョロキョロと周囲を見回しながら走り抜けました。解説者も「これは振り逃げ3ランの権利はありますよ・・・」というなか、球状では歓声やどよめき、怒号が上がっていたようです。球場全体が騒然とする中、東海大相模の選手が次々とホームへ生還。最後に打者走者の菅野が、半信半疑の表情でホームインしました。
守備から引き揚げ、すでに一塁側ベンチ前で円陣を組んでいた横浜ナインは、何事かとその光景をただ見つめています。振り逃げ3ランの続きは動画でどうぞ。
いかがでしたでしょうか?完全にワンバウンドでの捕球にノータッチのように見えます。いまはビデオでタッチしていない事はすぐにわかってしまいますね。「スイングのコールはしたがアウトは宣告していない。(捕手の打者への)タッチもなかった」と動画で出てくる斉藤仁史球審は述べているそうです。捕手が(ワンバウンドで)完全捕球していないことで記録は暴投となり、三振アウトは成立しなかったのです。三振スリーアウトでチェンジと思い込んだ横浜の選手達はベンチに引き揚げたのです。その間に菅野がダイヤモンドを一周して振り逃げ3ランが成立しました。
振り逃げとは?
動画にもあったように、第3ストライクの投球を捕手が正規に捕球しなかった場合、打者は直ちにアウトにはならず、打者走者となって一塁への進塁を試みることができます。そのため守備側が打者をアウトにするためには、打者に触球するか、打者が一塁に到達する前に一塁に送球するかしなければならないのです。横浜の捕手はこれをしませんでした。打者がアウトにならずに一塁に到達すると、走者として一塁を占有することができ、これを振り逃げといいます。 ただし、捕手が投球を正規に捕球していないことに打者が気づいておらず、三振でアウトになったと思い込んでベンチに戻ろうとダートサークル(本塁周辺の土の部分で、本塁を中心とした直径26フィートの円である)を超えた場合、打者は直ちにアウトとなってしまします。今回の振り逃げ3ランの東海大相模の菅野選手はこのサークルから出ていないのです。
二死の時は併殺は起こりえないので、一塁に走者がいても振り逃げを試みることができます。この場合は、一塁走者も進塁義務が発生するのでフォースプレイの対象になるようです。同様に走者一・二塁の場合には二塁走者にも、満塁の場合は三塁走者にも進塁義務が発生するのでフォースプレイの対象となります。
しかし前代未聞の振り逃げ3ランが決勝点になるとは・・・